お泊まりの朝はいつも。

目覚めたときに彼の顔がすぐそばにあるという幸福感と、
もう朝がきてしまったという寂しさが、心の中で混在する。

今朝はなぜかいつもにも増して、
まだ帰りたくない、もっと一緒にいたいって気持ちが大きかった。

一緒にお風呂に入ったあともベッドでうだうだして、

「ほら、もう支度しなきゃ」と立ち上がろうとする彼を
無理やりベッドに引き戻して、羽交い締めにして(笑)。

彼にお願いしてチェックアウトの時間を延長してもらったけれど、
それでもまだまだ足りないくらいで。

一緒に過ごした時間が長かった分、
そしてその時間が幸せだった分、
離れがたくなってしまうんだよね。


「お泊まりの翌日の夜は、かのが隣りにいないから寂しい」

いつだったか彼がそう言っていたけれど、それは私も同じだよ。

きっと今夜は、お互い寂しい気持ちを持て余しながら、
そしてお互いのことを想いながら、眠りにつくのだろうな。


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