那須旅行3日目。

旅行最後の朝。

昨日の夜泣いたから、目がはれてしまってヘンな顔。

いちゃいちゃできるのもこれで最後と思うと、
なかなかベッドから出ることができなくて。

彼「そろそろ起きよ？」
私「やだ」

の繰り返し。またもや子供っぷり発揮。
結局朝ご飯の時間ぎりぎりまでいちゃいちゃして。

チェックアウトまで時間があったから、お部屋で写真を
撮ることに。だけど相変わらず写真嫌いの彼。
カメラを向ける私、逃げる彼の攻防戦が繰り広げられ、
結局撮れた写真は、マスコミに激写された芸能人のよう。

彼は、「なんで嫌がることするのー」って怒ってたけどさ。
でも写真くらいいいじゃんね？せっかくの旅行なんだもん。

最終日の今日は、
那須サファリパークとテディベアミュージアムへ。

サファリパークは、思いのほか楽しめた。
ライオンの迫力と気品あふれる様に、
「さすが百獣の王だけあるわー」と納得したり、
あまりにも間近に鹿やキリンが迫ってきて興奮したり。

ただでさえバスが苦手な彼は、動物の臭いにもやられて
ますますぐったりしてたけど。

テディベアでは、マグカップを買ってもらいました。
ぬいぐるみは、部屋にあふれかえってるから。
毎日これでコーヒーを飲むんだ。

ミュージアムの中のカフェでケーキを食べながらしばし
まったりしてから。
帰りの新幹線に間に合わなくなったら大変だからと、
渋滞を見越して、早めにタクシーで駅に向かう。

でももし間に合わなくなったら、彼といられる時間が
ちょっと延びるんだ。
そう思って「バスでいいよ」と言おうとしたけれど、やっぱりやめた。
新幹線のチケットがパーになるのはもったいないと思ったから。


そしてとうとう、新幹線に乗って那須にさよなら。

今日ばかりは、新幹線のスピード恨めしく思った。
流れる景色の速さに寂しさがつのって、また泣きそうになる。

そんな私の気持ちをお見通しの彼は、人目を盗んで
何度もキスしてくれて。
そんなことしたら、ますます別れがたくなるじゃんか。

上野に着いて、ほんとはここでお別れなのに
まだ離れたくなくて、東京駅まで彼を見送ることにした。

だけど東京駅まで行っても、まだ帰りたくないと駄々をこね、
次の電車が出る時間までの30分だけ、猶予をもらって、
この時間でなんとかお別れの気持ちを固め。

そして、今度こそほんとにバイバイ。

帰りの電車はやっぱり寂しくて。
3日間ずっと、隣りには彼がいたから、ひとりの自分が
なんだかへんなかんじ。あいている右手になかなか慣れなくて。

家に帰ってから、彼からメールが届いた。
メールの終わりには、「また旅行いこうね」のひとこと。

旅行中にも、何度もそう言ってくれたよね。
「旅行おわっちゃうの寂しい」という私に、
「また旅行行けばいいんだよ」って。

「また」がいつなのかわからないけど。
近いうちに「また」が訪れたらいい。

訪れますように。